4.祈りを生きるその先に

 

祈りとは何だろうか。

まずはそこから考察することをはじめよう。

 

一心不乱に物事を想うこと。

こうなってほしいと願うこと。

ある事柄が起きて欲しいと願い続けることだろうか。

 

では願いとは何だろうか。

ある種の夢　憧れであろうか。

こうなりたいと将来に期待することだろうか。

叶えたい物事を想い続けることだろうか。

 

では想いとは何だろうか。

心に沸き起こる景色に胸踊らすことだろうか。

愛しいあの人を心に秘めることだろうか。

あたたかな行いに心照らすことだろうか。

 

では心とは何だろうか。

それはどこからやってきて

どこにあるものだろうか。

心の正体とは一体何なのだろうか。

 

心からの祈り。

心からの願い。

心からの想い。

 

それらは別々のものだろうか。

それとも同じものだろうか。

 

私達はこうして　ある出来事を複雑にしてわからなくしているのだ。

 

生きることと想うことは一体である。

祈りと願いも一体だ。

心と体も一体なのである。

 

生きるとは体を動かすことだからだ。

体に心はついている。

心の中に体があるといってもいい。

分離はできないのだ。

 

よって　祈りと生きるということも

一体なのである。

 

生きるとはどういうことであろうか。

己の心を動かし　言葉にし

体を動かすということである。

 

それを本能ともいい　性質ともいう。

生きることの行為は、心と言葉

そして行動と一体なのだ。

 

心と言葉と行動。

それを　ある一点に集中しなさい。

それを　そなたの祈りと言う。

 

そしてそれは　祈りを生きているということになるのだ。

そうすれば自ずとそなたの願いは叶う。

 

そしてそれがいずれ

そなたの在り方そのものになり、

それが普通になっているのだ。

 

当然のこととしてそれは実現される。

そうなるのが当然であるから

偶然などというものはない。

 

当然の結果として

その願いは現実になってゆくのだ。

 

こう聞けば　そんなのは当たり前のことのように思うだろう。

 

では　そなたの現実はどうだろうか。

そなたの願いは実現されているだろうか。

 

実現されているのだ。

当然の結果として　そなたの想い描いてきた夢であり願いが実現されている。

 

さぁ　喜びなさい。

そう言われて心から喜べる者は

どれほどいるだろうか。

 

それが　そなた方の偽りの部分であり

まだ気づいていない未知なる部分であるのだ。

 

偽りでいることに気づいていない。

心と言葉　言葉と行動が

矛盾していることに気づいていない。

穴であり隙間であるのだ。

 

そこに風がスースー吹いているのを感じたら

それを塞ぎなさい。

 

家の隙間を埋めるのだ。

家が家である役割を

成り立たせるには必要なことである。

 

己が矛盾だらけだと気づける者は強い。

それを建て直し修復することができるからだ。

 

己の行為全てに心を配りなさい。

そなたがそなたの真実となる。

そこに力が生まれる。力が宿るのだ。

 

祈りを生きるとは

己に正直になっていく歩みである。

 

裸でいられる者は強いのだ。

宇宙の遺伝子が脈々と受け継がれる。

素晴らしいと思わないか。

 

そなたに宿る個性を恥じることを辞めなさい。

堂々としていなさい。

 

そなたの全てを肯定しなさい。

全て肯定した後に、

己自身を否定しなさい。

 

自己否定は次なる己への

禊であり階段である。

 

それは、誰かに強制的にされるものではなく

全て己自身で歩んでいくことができる神への道のりである。

 

祈りを生きなさい。

いつでも神を讃え　神と共に歩みなさい。

 

いつでもそなたと一体である。

そなたに相応しい世界を創っていきなさい。

 

そなたの心に正直な言葉は

武器となることを知りなさい。

 

そう　正直な言葉は武器となる。

そなたの魂を守る武器である。

人生を導く武器であるのだ。

 

武器を使いなさい。

そなたの正直な心から発せられるのだ。

 

そなたが勇気をもって使った時に

その無敵さを知るだろう。

 

そなたの口から神の武器は出るのだ。

知っていただろうか。

 

知識や力や利用できる諸々の何かではなく、

目に見えていない強力な味方となってくれる

神が与えた創造の源である。

 

それらを自分のものとしなさい。

神は言葉と共にあった。

なぜそなたは　それを自分のものとしないのか。

その意味を理解しなさい。

 

宇宙の創造の源。

それは言葉と共にあるのだ。

 

そなたは言葉を使っている。

それと神の言葉は違うのか。

 

違うと思うならなぜ違うのか。

そなたの言葉を神と共に見つめなさい。

 

そなたの言葉は正直であろうか。

心から発しているだろうか。

知っていることを伝えているだろうか。

 

スカスカの言葉を発していないだろうか。

どれほど密度の濃いものだろうか。

 

それらの言葉の密度と熱量が

そなたの現実を創り出しているのだ。

 

そなたは既に夢を創り出している。

そなたに相応しい言葉を発しなさい。

 

その時　その先に新たに見えるものがあることを知るだろう。

 

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